俺が初めてウォッシュレットの便所を使ったのは、確か中学時代の友人の家に遊びに行った時のこと。一応はテレビかなんかからの情報として、ウォッシュレットという、便壷の中に設置されたパイプから水がドピューッと吹き出して肛門をピッカピカにしてくれる未来の便器があるということは知っていたものの、「便壷の中にパイプなんかあったら、ウンコした時にボトリとその上に乗っかって、水が出てくる穴がふさがっちゃったりするんじゃねぇか……」とか「つまったウンコが水流で押し流されて、すごい勢いでパイプから飛び出してきて肛門に戻ってきちゃったらどうしよう……」というしょうもない悩みを抱えてしまうくらい無知な俺だったので、初ウォッシュレットはそれはそれは緊張したもんです。
それまで、便所と言えばションベン専用、和式、洋式、せいぜいあったか~い便座がついてるヤツ、くらいの区別しかなかったので、便座部のサイドにロケットのコックピットのごときコントロールパネルが装着されたウォッシュレットとの出会いは「うおおおおお~~~~! 噂のウォッシュレットだ!」とか思って、かなりセンセーショナルでした。ションベンをしただけなのに、とりあえず肛門洗浄ボタンを押してみたりしてね。そしたら中からウィィィーーーン! って洗浄水噴射口が出てくるじゃないですか。「そうか~、普段は隠れてるからウンコはつまらないんだ」と、それまでの疑問が一気に解決して……まあ、考えてみりゃ~当たり前なんですですけどね……。そんな感動に浸っているのもつかの間、噴射口からは水がビュービュー噴き出しまくり、当然のごとくい、便座の前に立ちつくしていた俺のズボンには水かかりまくり。……その後、友人達に「しょーんべーんもーらしー!」と爆笑されたことは言うまでもないでしょう……。
そんな、恥ずかしーマイ・ファースト・ウォッシュレット体験から、早10年以上が経ちますが、その間便所の方もめざましい進化を遂げております……どうでもいい方向に……。
おそらく便器の実用的な面での進化っちゅうのはウォッシュレットが出来たあたりで、ほぼ完成しちゃってると思うんですよ。フツーに考えたら、もうこれ以上便器に望むことなんかないでしょ!? ……とはいえ、便器業界的には常に斬新な製品を作り出さなくてはならないわけで……がんばってるのは非常によくわかるんですけどねぇ……。さっきINAXとTOTOのホームページ見たら、「夜でもションベンの的を外さないように!」ってことで、便壷の中がライトで照らし出される便器とか、「近づくだけで自動的に便座カバーが開くから、触らなくていいから清潔!」みたいな便器とかがあるらしいですよ……そんなもんイラネーヨ! ……というかちょっと気持ち悪いぞ。
そして、今日ちょいとこじゃれたファミレスに行ったんですけど、そこで入った便所がまた何ともスペイシーな(?)未来的な便所だったんですよ。まず、大便ルームに入ると機械ヴォイスで「このトイレは、立ち上がると自動的に水が流れます」みたいなことを言われるんですよ。ここからいきなりビクビクッて感じでしょ!? もう漏れる寸前の緊急事態って感じの状態で駆け込んで来てたとしたら、突然機械ヴォイスで話しかけられただけで、ウンコ漏らしちゃうって。
さらに、便座に座るとすかさず爽やかな川のせせらぎの音が……。噂の、ウンコ中のブビバビいってる音をカモフラージュするための装置なんでしょうけど、必要以上に爽やかなサウンドなのが非常にむかつきますね。目を閉じると、春の木漏れ日の中、小川のほとりで野グソをしているような気分に……。というか、こんな爽やかなサウンドの中でブビバビ音がしたら逆に目立つような気がしますけどね。「木を隠すなら森」の教えに従うなら、自らのブビバビ音以上のビッグ・ボリュームでブビバビいうマシーンを開発して頂いた方がいいと思いますけどね……。というか、ウンコ音くらい聞かれたっていいじゃん!!
そして最後に、便座から立ち上がると、前述の通り自動的に水が流れ、またも機械ヴォイスで「ご利用ありがとうございました」の声……「ありがとうございました」じゃないだろ……。こんな便所イヤだ!
投稿者 北村ヂン :
2003年09月09日 16:39 | トラックバック
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