そういや昨日は七夕だったんですな。一年に一度とはいえ、女子とデイト出来るなんて羨ましいと悔しがった人や、でも昨日は雨だったし、会えないでやんの、ざまーみろ! と一体誰に向けたものか不明な感じの不毛な挑発を繰り広げてた人もいるんじゃないでしょうか? 一般的に七夕っていうと織り姫、彦星、天の川と、星祭り的意味合いもあるので、ロマンチックという位置づけのイベントになってるような気がしますが、まあ年一回しか会えない恋人がいざ会ってやることなんか一つしかないわけで……そういう意味ではロマンチックでもなんでもないじゃん、と思いますが。
そもそもの七夕のハナシって確か、新婚ホヤホヤでラブぼけになった織女と牽牛が、あまりにもいちゃつきまくって仕事をしないのに腹をたてた神様が、二人を天の川を隔てて離ればなれにして、ちゃんと仕事をしたら一年に一度だけ会わせてやる、とかいうのだったと思いましたが、いつ頃からそんなバカップル制裁強制労働物語が、「一年に一度しか会えないカップル」「その日に願い事をするとかなう」みたいなきれい事にすり替わったんですかね?
というか、季節物のイベントは数あれど、七夕ほど意味がわけのわからないイベントになってるものってあんまないんじゃないですかね。なぜわれわれがバカップルの逢い引きを祝わなければならないのか……、なぜバカップルは願いをかなえてくれるのか……、そして、あの七夕独特の珍奇な飾りは一体なんなのか……!? 謎は深まるばかりです。俺の地元であるところの群馬県って「だんじり」「裸祭り」「どんたく」みたいな燃えるデカイ祭りがなかったので、しょうがないから七夕辺りでワッショイしとくか的発想なのかどうか知らないですが、七夕祭りを結構大々的にやってたんですよ。んで、毎年七夕の時期になると町中が七夕の飾り物だらけになってたもんですが、それがホントわけわかんない物が多くてねぇ……。
その飾りって町内会だとか、近所の小学校とか、青年団みたいな人たちとかがそれぞれ作ってたみたいなんですが、それぞれがとにかく自分勝手に作りたい物を作ってたと見えて統一感が全くゼロ。せめていわゆる「七夕」っていうコンセプトで作ってれば、勝手に作ってても多少は統一感も出ようというものですが、なんか最低限のテーマである「七夕」すら無視して作ってる感じなんですよね。
大体小学生が作ってるのは、うす汚いドラえもんとか、任天堂から即訴えられそうなピカチュウ、顔が半分崩れかかってる感じのクレヨンしんちゃんなどのキャラクター系。町内会は、強いぞ貴花田、紀子様ご成婚おめでとうございます、カブあがれ! 等の時事ネタを織り込んだ謎のオブジェ。そして青年団が作ってるのが一番気合いが入ってて、ただの飾りではなく、色んなものが稼働したりする変なギミック満載の飾りなんですよ。しょせん紙とか段ボールにちょっとモーターを取り付けたくらいの、しょぼいギミックではあったんですが、俺的にはその「しょぼいなりの必死感」がスキでしたね。
その中でも一番記憶に残ってるのがJリーグブームまっただ中の頃の七夕での、宙に吊られたJリーガー人形。お約束通り、ギミックアリ。右足だけ別体になってて根元からギュンギュン回転して、くす玉みたいなサッカーボールにバンバン蹴りを入れてるんですよ。キックというよりは、懐かしの「源平討魔伝」での「必殺旋風剣」の如くギュワンギュワン回転しまくってる足がなんとも気持ち悪くて笑えました。そして驚くのはこれから、そのJリーガー人形、一定時間で顔が変わるんですよ……少年の顔から……ラモスへ、ラモスの顔から……少年の顔へ……。それ見た俺は、
「おお~~っ! まさおだ、まさお!」
と興奮し、延々その顔の変わる様を眺めてたもんです。……覚えてる? Jリーグカレー……。……しかしこうやって思い返しても、アレのどこが「七夕」だったのか全然わかんないわ。やっぱ謎だな~、七夕。
投稿者 北村ヂン :
2003年07月08日 17:07 | トラックバック
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