イレギュラー・チンコ
 

 先日、卒業以来全然会ってなかった高校時代の友人から連絡がありまして、すげー久しぶりに遊んだんですよ。僕の通ってた高校は、「一応」県内有数の進学校でだったんですが、それと同時にユニークな脳みそをお持ちの人が非常に多いと評判の、クレイジー・ロックンロール・ハイスクールだったんですが、その中でも、僕と彼のバカさ加減は際だってて。当時は二人で学祭で全裸になってみたり、運動会で脱いでみたり、生活指導の先生とバトルしてみたり、卒業文集にエロ小説を投稿してみたり、とアナーキーというよりは「子供……」といった感じの活動を日々行っていたもんです。

 そんな感じで高校時代には非常に仲良かったんですが、学校を卒業してからというもの、全然連絡を取り合ってなかったので、その後なにをしてたのか全く知らなかったんですよ。で、久々に会ってみてビックリ。学生の頃は小デブ・メガネっていう感じのルックスだった彼が、小麦色の肌&マッチョメンに変身をとげていました。一体彼の身に何が!? 聞くと高校卒業後、防衛大に進みそのままストレートで自衛隊に入隊したとのこと、ハー、自衛隊員ですか〜。さすが自衛隊、人間のルックスをここまで変えてしまうもんなんですね〜。

 つーわけで、古くからの知り合いなんだけど、ルックス的には初対面って感
じの友達と二人で飲んたんですが。イヤー、やっぱ自衛隊、色々大変なことがあるみたいです。まず、彼の所属はよりにもよって潜水艦乗りらしいんですよ。自衛隊っていっても、戦闘機とか戦車乗りだったらまだ、ドカーン! ボーン! って感じで、なんかハデなイメージあるじゃないですか。体育会系っつーか、自衛隊の中でも比較的サワヤカイメージあんでしょ。でも潜水艦って……。ずーっと日も当たらない海底で、延々潜望鏡を覗いてたり、ソナー見てたりって……超暗いイメージでしょ。実際、狭い潜水艦の中で、乗員80人全員男というまさに男子校状態で生活してるんですごいストレスは溜まるらしいです。

 で、そんな溜まりに溜まったストレスを発散させるべく、各国の港に寄港した際には、速攻その国の買春街に走るという、我々の期待通りの軍人ライフを送っているんだそうな。彼も各国で白、黄、黒とカラーバリエーション豊富なセックスを嗜まれているようで、かつては群馬の片田舎の童貞高校生だったのに、今やこんなにワールドワイドに活躍しているなんて! 友人として僕も鼻が高いというものです。

 とはいえ陸に上がれる機会なんてなかなか少ないわけで、でもその間、ずーっと禁欲生活という訳にもいかないのが漢(おとこ)の性。そんな時どうするか? ……自衛隊員とはいえ、やっぱりオナニーするわけですよ。しかし、通路をすれ違うのも一苦労な程狭い潜水艦の中、そうそう気軽にオナニーも出来ないじゃないですか。ベッドにしても、二段ベッドが連なった、プライバシーもクソもないタイプのベッドだし、そんな所で手淫をしようものなら即発見間違いなし。リスクが高すぎます。

 そんな潜水艦乗り自衛官が唯一、一人になれる安らぎの場所、それが便所なのです。というかもう他には場所ないですからね、この環境じゃ。上官に見つからないように荷物に忍ばせておいたエロ本を持って、コッソリと便所の中で大フィーバー! というのが正しい潜水艦乗りのオナニーライフなのです。

 しかし

 男だらけが集まった環境だけに、考える事は皆同じ。ということは上官も当然気付いてるわけですわな。……つーわけで、不自然に長い便所を発見し次第、先日お伝えした小学校におけるウンコGメンならぬ、潜水艦の中の「オナニーG(自慰)メン」が出動してしまうのです。便所の外で待ち伏せ、オナニー犯が出てきたところをタイホ。

「貴様ッ! 便所の中で手淫をしていたな!」
「めっそうもありません」
「ウソをつくな! 後ろに隠しているエロ本はなんだ!」
「も、申し訳ありません」
「どのページでイッたのか報告しろ!」
「は、はい! 自分は乙葉のおっぱいでイッたであります」

 という光景が潜水艦の中では日々繰り広げられているらしいですよ。

 日本の国防は大丈夫なんでしょうか……。