イレギュラー・チンコ
 

 なんか外はもう涼しいですな、俺はまだな〜んにも夏らしいことしてないっていうのに、もう夏は過ぎ去ってしまうんですかね〜。しかもなんか最近夏バテ気味で、もうダメダメです、な〜んもやる気が起きません。でも、こんなにだるだるのやる気ナシナシなのに、こういう時に限って自分の意志と反して突如おチンチンだけガッツマンになっちゃったりするのはなんでなんすかね。本日はこんなイレギュラー・ボッキーのお話。

 さすがに20代も後半戦に突入した最近じゃあ、股間のボンレスの制御も効くようになってるんで、突発的にガッツマンになっちゃう事も減ったんですけど。中学高校の童貞ガッツリの頃はそりゃもう大変なモンでしたよ。授業中、運動中、食事中等々……時と場所を選ばず、周りに全くエロ要素はないし、別にエロいことを考えてもいないのに、ポコチンだけ別の生き物のように勝手にガッチンゴッチンになっちゃってね。放尿中とかにガッツマンになられた日にゃあ、もう小便のコントロールがきかなくなっちゃって便所中に尿をまき散らしちゃったりして、もうえらいこっちゃですよ。

 高校生くらいの頃って、これがまた面白いくらい頻発するんだ、イレギュラーが。まあ、たまにイレギュラーするくらいなら、マイ・ライトハンドで鎮めることもできるんだけど、一日にそう何度も何度もイレギュラーされたら黄金の右手と呼ばれた俺でも抑えきれないっつーの。別にエロい気分でもないのに、ティコーが勃っちまったらしょうがない、とりあえずいじくってみたり。

「……俺、こんなに毎日毎日オナニーばっかりしてて大丈夫なんかよ、本当にバカになっちゃうんじゃなかろうか」

 って本気で不安になっちゃってたりしてね。学校で友達とお互いのオナニーの話をしてても、

「お前、週にどれくらいシコッてる?」
「う〜ん……2回くらいかな〜、お前は……?」
「俺は……週一回くらいかな……」

 とかいう会話になるでしょ。今になって思えば、明らかにお互い過少申告しあってるんだけど、その時は

「ウッワー俺、本当は毎日3回以上してるよ! 異常なのかな、俺」

 ってドンドン不安を煽っちゃって……、ついには

「こんなに性欲が抑えられないなんて……、俺は将来絶対とんでもない性犯罪を犯して大変なことになっちゃうんだ」

 というところにまで妄想は広がり、メチャクチャブルーな気分になって、眠れなくなる夜もあったもんです。

 ……という訳で、股間のアントンリブをなんとかオナニー以外の方法で鎮められないか、と色々考たりしたもんです。まず試したのが、座禅。心を無にすれば、我が息子の怒りもおさまるのではないか、ということだったんですが、集中しようとすればする程、意識が股間にいっちゃって、ますますガッチガチに。……失敗です。

 次が、とりあえず運動すれば疲れてオーティンもションボリするんじゃなかろうか、ということで、俺、当時剣道やってたんで庭に出て素振りとかしてみたり。でもねーコレがまた不思議な事に、若い頃って疲れれば疲れる程、おテテーンだけ元気になってしまうことがあるんですよ。この現象を医学用語で「疲れマラ」っていうんですけどね。とにかくこの方法もダメでさー。

 最後に試したのがいわゆる「冷金法」ってヤツ。ガッツあふれてるバットってなんかすごい熱いじゃないですか、ということは俺のガッツマンを冷やせばこの怒りも静まるのでは? って感じするでしょ。イメージ的にもオーバーヒートしたファミコンを冷やして熱暴走を鎮める、みたいな感じで効きそうでしょ(?)。

 つーわけで、冷蔵庫から氷のうを失敬してきて、座椅子に下半身裸の状態であぐらをかき、アテンチンに氷のうをあてがい。自分の体ながらビックリする程アッツアツになってるチポーコが急激に冷やされ……確かに冷えたは冷えたんだけど、結局冷たい勃起チンコになっただけで全然ションボリチンコになんないの。あたかも炎で鍛え上げた刀を水につける事によってますます固く、強くなっていくかの如く(そうか?)。でもね、風邪ひいた時の頭にしろなんにしろ、体温が高いところを冷やすと異常に気持ちいいじゃん。当初のエキサイティンコを抑えるため、という目的を忘れなんか新たな快感に目覚めて、延々氷のうをオテントンにあてがい続けちゃったりして……。こうして男子高校生は、決してオナニー・メビウスから抜け出す事はできないのであった。

 ……つーか、最近知ったんだけど「冷金法」って性欲を増進するための方法なのね。そうか、あれは逆効果だったのか。