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多分、自販機エロ本の全盛期って、俺とかよりもうちょっと上の世代だと思うんですよ。やっぱり、俺たちの感覚だと基本的にエロ本って本屋で買う物でしたからね。ただ、真夜中に突然目が覚めて起きてみたら、おチンチンもカッチンカッチンに起きてちゃっていたっていう時、ありますよね〜。こりゃ〜こいつをどうにかしなきゃ、もう寝れないよっていう。しかし俺が中学生だった頃、まだ群馬にはコンビニなんていう便利なもんはなかったんですよ。そ、それじゃ深夜、突発的に燃え上がってしまった俺のエロティカル・ハートはどうすればいいのだ!? 手持ちのエロ本で妥協するか? それとも、それとも……!!? そんな時こそエロ本自販機の出番なんデス。
親が寝静まっているのを確認し、こ〜っそり家から抜け出して一番近い所にある自販機へゴウゴウ! 近いって言っても、自転車で20分くらいの場所なんだけどね。20分って結構な距離あるでしょ、今だったら絶対にそんなめんどくさい思いしてまでは結構ですって感じなんだけど、中高生の頃のマグマの様にグッツグツに煮えたぎっている童貞力をなめてはいけない。
フオオオオオオォォォォォォ!!!!!
乗っているのはママチャリながら、気持ち的にはマッハを超えてましたね。通常なら片道20分の距離を、10分ほどで走破。……しかしここで気付いた!
エロ本自販機でエロ本を購入する場合に注意しなければならないことは、自販機だけに袋も何もないむき出しの状態でエロ本が出てきてしまうという事。あらかじめリュックなり袋なり、何らかの入れ物を用意しておかないと、エロ本むき出し状態のまま家に帰らなければならないのです。
寝起きティンコ・ガッキンゴッキンという興奮状態のまま家を飛び出して来てしまった俺は、もちろんそんな準備などしてあるハズもありません。「シモターーー!!!」とはいえ、今更家に取りに戻る気にもならず。「まあ夜中の3時だし、帰る途中で誰かと会う事もなかろう」ということで、エロ本購入。そして再びマッハのスピードで家へ。案の定、こんな時間に出歩いている人は居らず結局誰にも見つかることなく安全に家にたどり着いたのですが……。
家に灯りがついてます……。
オヤジでしょうか、オフクロでしょうか、とにかく誰かが起きていることは間違いありません。なんでこんな時間に!? ただでさえこんな真夜中に外を出歩いていたというだけでアヤシサ満点なのに、自転車のカゴの中には買いたてホヤホヤのむき出しエロ本が……。こんな物を持って家に入るわけにはいきません。とりあえず、靴箱の奥に隠して置いて、再び皆が寝静まった頃に取り出してフィーバーしようと決心し、とりあえずエロ本を隠しました。
家に入ると、起きていたのはオヤジでした。なんでも急に目が覚めちゃったから深夜の映画を観ているとのこと。よりにもよってこんな日に……。
「お前こそなにしてたんだ、こんな時間に」
「ちょ、ちょっと体がなまってるから……マラソン……」
こんな時間にマラソンをする中学生がいるか! とにかく自分の部屋に戻り、オヤジが寝るのを待つことに。しかし……。全力で自転車をこぎまくったのがいけなかったんでしょうね……。俺の中のピンク様はすっかりいなくなってしまい、興奮状態から解き放たれた俺はそのまま……寝てしまいましてね……。
次の日起きると、靴箱の中から既にエロ本はなくなってました……。あのエロ本は今、どこにあるんでしょうか……。
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