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ねえ皆さん、ちょっとお聞きしたい。皆さんは自分がどんな顔をしているか知っていますか。自分がどれくらいの身長か知っていますか。自分がどれくらいの体重か知っていますか。自分の事だもん知ってるに決まってるじゃんとおっしゃるかもしれません。じゃあ……肛門は見たことありますか……?
あれは俺が14、5才くらいのころですかね、まさに第二次性徴の真っ最中。声変わりがはじまり、股間の天然パーマも生え揃い、自分の体に起こっている神秘的な変化に、嬉しかったり、不安だったり。とにかく自分の体に対して非常に興味を持っていた時期でした。
そんなある日、突然気付いてしまったのです。自分の体なのに見た事がない所がある! と。
背中は、まあ風呂屋の合わせ鏡なんかで見た事がある。金玉裏とかも、夏の暑い日、いたずらに股間のオモチャをもてあそんでいる時に見たことがある。しかし……肛門だけは、肛門だけは見た事がなかったのです。もちろん一応知識としては、肛門=*マークみたいなもんだということはわかってますが、冷静に考えてみると自分のにしろ他人のにしろ生の肛門って全く見た事がなかったのです。まあ、肛門なんか普通に生活してたら絶対見えないし、別に見る必要もないんですけどね。しかし14、5才といえば、ウレシハズカシ好奇心旺盛なお年頃、思い込んだらもう止まりません。
「肛門を見てみよう」
そう決心した俺は、ソッコー母の部屋から手鏡を失敬してきて、自分の部屋へ戻り、ズボンとパンツを脱ぎ捨て下半身丸出しに。準備オッケーです。
どんな体勢が一番肛門をみやすいかな、ということで、まずはいわゆるウンチングスタイルっていうヤツで挑戦。ウンコ座り状態で股間に母の手鏡をあてがうと……なんとなく見えるものの……蛍光灯の光が頭の影になってしまい、暗くてよく見えません。
仕方ないのでその体勢のままゴロンと仰向けになり、アナルを蛍光灯に向け、両足の間から頭を突きだし肛門を映した母の手鏡のぞき込むという、相当アクロバティックな体勢になってみる、すると……見えました、見えました! なんて表現したらいいんですかね。梅干しを食った後の口といいましょうか、イソギンチャクといいましょうか……。しかもそのシワシワはまるで息をしているかの如く、緩んだり縮んだりしています。
「うわーフッシギー」
力を入れると「んっ!」と締まり、力を抜くと「フニャー」と広がり……自由自在に動く我が肛門を見ていたら、愛おしいと思うとともに。
「……なんか入りそう……」
という考えがムクムクと僕の脳に広がっていきました。ふと横を見るとボールペンが転がっています。なんともサイズ的にマイ・アナルにジャストフィットしそうなアイテム。
「こ、これは……行っとく!?」
♪たーたらったーたたた、たーたらったーたたた!♪
なぜか僕の頭の中には蒲田行進曲が高らかに鳴り出しました。ボールペンの大冒険のはじまりです。肛門括約筋を限界まで緩め、ボールペンをインサート。
「あーっ、あっ、あっ、あ〜〜〜〜〜〜ハイッチャウ、ハイッチャウヨーー」
ボールペンの先っぽがマイ・ブラックホールに入りかけたまさにその時でした……。
「じんく〜ん」(俺、長男なのに兄弟皆にこう呼ばれているのだ)
という声とともに部屋の扉が開き、……そこに……妹が立っていました。
イヤー、ビックリした時ってなんで肛門がキュッと締まるんですかね。ボールペンを挿入したまま、我が肛門は縮み上がり、ガッチリくわえ込んで放しません。焦れば焦る程、肛門の締まりは抜群になり、抜くに抜けない状況に……。
そんな僕のパニック・イン・マイルーム状態をよそに、妹は頭の上に大きなはてなマークを出しながら純真無垢な目で僕を見つめながらこう言いました。
「……何してるの?」
「ス…ストレッチ」
どこの世界に下半身裸&肛門にボールペンを突き刺した状態でストレッチをするバカがいるでしょうか。しかし幸い妹は当時まだ幼稚園児だったので、さして不信に思う事もなく去っていきました。だからきっともうあの時のことは覚えていない……と、思うのですが……思うのですが………思うのですがぁ…………。
僕はいまだにあの時の事を思い出すと、お尻の穴が……くすぐったいような、何とも言えない、非常に微妙な気分になります。
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